コラムcolumn
院長より
便秘外来のご案内
当院では、お子さんの便秘に関するお悩みに対し、便秘外来を行います。
便秘でお悩みのお子さんは、外来でご相談ください。
以下、便秘の説明と当院の治療方針についてです。
便秘とは?
「便秘」という言葉はよく使われますが、医学的には「便が滞った、または便が出にくい状態」と定義されます。お子さんによって排便の習慣はそれぞれ異なりますので、排便回数が少ないだけでなく、排便に時間がかかったり、強い腹痛を伴ったり、硬い便で苦しんだりする場合も便秘の可能性があります。•
便回数の目安
生後1週の新生児:1日平均4回•
生後3か月間:
◦母乳栄養児:1日平均3回(授乳ごとに排便することもあれば、7~10日に1回となることもある)
◦人工乳栄養児:1日平均2回
•2歳まで:1日1~2回に減少
3~4歳:1日1回程度
お子さんの便秘は、年齢によって原因や症状が異なることがあります。
- 赤ちゃんでは、哺乳の変化や離乳食の開始などがきっかけになることがあります。
- 幼児期には、トイレットトレーニングがうまくいかないことや、排便を我慢してしまうことが原因となることもあります。
- 学童期には、学校での排便をためらったり、生活習慣の乱れが影響したりすることもあります。
お子さんが便秘で困ること
便秘が続くと、お子さんは様々なつらい症状に悩まされることがあります。
- お腹の痛みや張り
- 排便時の強い痛みや出血
- なかなか便が出ない苦しさ
- 便が硬くて排便が困難
- お腹が張って食欲が低下する
- 便が少しずつ漏れてしまう(遺糞症)。これは下痢と間違われることもあります。
- 排便を我慢する姿勢をとる
- トイレに行くのを嫌がる
- 機嫌が悪くなったり、不安を感じたりする
このように、便秘はお子さんの日常生活の質(QOL)を大きく低下させてしまう可能性があります。
当院の小児便秘外来での治療方針
当院の小児便秘外来では、お子さん一人ひとりの症状や生活背景を詳しくお伺いし、原因を特定した上で、適切な治療方針をご提案します。
- 丁寧な問診と診察:いつから、どのような便秘の症状があるのか、排便の状況、食事の内容、生活習慣などについて詳しくお伺いします。必要に応じて、お腹の触診や肛門の診察を行います。
- 便秘のタイプと重症度の評価:「Bristol stool form scale(ブリストル便形状スケール)」などを用いて便の硬さを評価します。また、必要に応じて腹部X線検査や腹部超音波検査を行い、便がどのくらい溜まっているかを確認することがあります。
- ご家族への丁寧な説明:便秘の原因や、これから行う治療の内容、 長期的な見通しについて、分かりやすくご説明します。
- 薬物療法:症状に応じて、**便を柔らかくするお薬(浸透圧性下剤)**を中心に、必要に応じて腸の動きを助けるお薬や漢方薬などを使用します。お薬の使い方や注意点についても詳しくご説明します。
- 排便日誌の活用:排便の状況を記録する「排便日誌」をつけていただくことで、治療の効果を確認したり、生活習慣の改善に役立てたりします。
お子さんの便秘でお困りの際は、どうぞお気軽に当院の小児便秘外来にご相談ください。一緒に、お子さんのつらい便秘を改善していきましょう。