コラムcolumn
院長より
夜尿症外来のご案内
当院では、お子様の夜尿症(おねしょ)外来を行います。
夜尿症とは 夜尿症は、5歳のお子様の約15%にみられる一般的な症状です。
お子さんの夜尿が心配な方は、外来でご相談ください。
以下、夜尿症の説明と当院での治療について説明します。
夜尿症の多くは、他に排尿に関する症状がない単一症候性夜尿症(単純性夜尿症)です。夜尿症の原因について 夜尿症の原因は一つではなく、様々な要因が複雑に関わって起こると考えられています。
①夜間の尿量が多い: お子さんによっては夜間の尿の量を抑えるホルモン(抗利尿ホルモン)の分泌が少ない場合があります。これによって夜もたくさんのおしっこができて、漏らしてしまいます。
②膀胱容量が小さい: 膀胱に溜められる尿の量が少ないため、夜間に尿意を感じてしまうことがあります。
③睡眠が深い: 尿意を感じても起きられず、おねしょをしてしまうことがあります。
④便秘: 便秘が膀胱を圧迫し、夜尿症の原因となることがあります。
⑤心理的な要因: ストレスや環境の変化などが影響することもあります(二次性夜尿症の場合)。 *二次性夜尿:1度は夜尿が治ったのに、また夜尿が始まってしまう状態
当院での治療法 当院では、お子様一人ひとりの状態やご家族のご希望に合わせて、以下の様な治療法をご提案しています。
①生活指導とアドバイス:
- 夜尿症は決して恥ずかしいことではなく、お子様やご家族の責任ではないことをご説明します。
- 日中の水分摂取のタイミングや、夕食後のカフェインや糖分の多い飲み物を控えることなどをアドバイスします。
- 排尿日誌をつけることで、排尿の状況を把握し、治療の効果を確認します。
②アラーム療法(夜尿症アラーム):
- おねしょを感知するとアラームが鳴る装置を使用します。これにより、尿意を感じて起きる、または膀胱の収縮を抑える訓練を行います。
- 週に3回以上おねしょをするお子様で、すぐに効果を求めない場合に推奨されます。
- 根気が必要ですが、再発率が低いという利点があります。
③薬物療法(デスモプレシン)**:
- 夜間の尿の量を減らす効果のあるお薬(デスモプレシン)を使用します。
- おねしょの回数が週に2回以下のお子様や、短期的な効果を期待する場合(お泊りなど)に推奨されます。
- 効果が現れるのが比較的早いですが、再発率はアラーム療法よりも高い傾向があります。
- 服用方法や水分摂取の制限など、注意点があります。
④難治性夜尿症への対応
- 上記の治療法で効果が見られない場合は、専門的な評価を行い、他の原因(膀胱機能の問題、便秘、睡眠時無呼吸など)がないかを確認します。
- 必要に応じて、抗コリン薬や三環系抗うつ薬などの他の薬物療法を検討することもあります。
夜尿症の治療には、お子様ご本人の頑張りはもちろん、ご家族のご理解と協力が不可欠です。焦らず、根気強く治療に取り組んでいきましょう。