診療案内medical

お子さんの成長について

はじめに

お子さんの「身長が伸びない気がする」「成長が遅いように見える」と感じたことはありませんか?

成長には個人差があり、多くの場合は心配ないものですが、まれに病気が隠れていることもあります。正しい方法で測定し、記録を見ていくことで、成長のサインを見逃さずに気づくことができます。

成長曲線に記録する意味

測った身長や体重は、**年齢と性別に合わせた「成長曲線」に記録します。

1回だけの数値ではなく、何回かの測定を比べていくことで成長のパターンが見えてきます

  • 成長曲線の種類
    • 身長・体重・頭囲(乳幼児期)
    • 体重/身長(05歳児)

正常な成長とは?

  • 成長には4つの時期があります:
    1. 胎児期:妊娠中の栄養や環境の影響が大きい
    2. 乳児期:栄養状態や先天的な影響を受けやすい
    3. 幼児〜学童期:安定した成長が特徴
    4. 思春期:ホルモンによる急な伸び(思春期スパート)
  • 思春期には、男女で成長のタイミングが異なります

気をつけたい成長のサイン

成長が遅れているかもしれないサイン

  • 成長曲線の**線を2つ以上下回る(−2SDといいます)**ようになった
  • 年間の身長の伸びが平均より少ない(小学生で4cm未満/年など)
  • 同じ年の子と比べて極端に小さい・細い

過剰な成長の場合も要注意

  • 成長が速すぎる、極端に背が高い
  • 肥満に伴う身長の伸び(思春期が早まることも)

成長を見守る上で大切なこと

遺伝的な身長の目安を知る

ご両親の身長から、お子さんの目安の身長(予想身長)を出すことができます:

  • 男の子:{(お父さんの身長 + お母さんの身長 + 13cm÷ 2
  • 女の子:{(お父さんの身長 + お母さんの身長 − 13cm÷ 2

±4cmの範囲であれば、遺伝的な範囲内と言えます。

成長速度(年間の伸び)を見る

年齢ごとに身長の伸びには平均値があります:

  • 乳幼児:年間2510cm
  • 学童期:年間56cm
  • 思春期:年間812cm(スパート時)

骨の成長のチェック(骨年齢)

手のレントゲン(左手首)で骨の成熟度を測定できます。

→ 遅れている場合は「まだ伸びる可能性あり」、進んでいる場合は「早く成長が止まる」可能性があります。

成長に影響を与える要因

  • 栄養不足・慢性疾患・ホルモン異常
  • 遺伝的な疾患や染色体異常(ターナー症候群、トリソミー21など)
  • 精神的ストレス・家庭環境による影響(心因性低身長)
  • 早産や極低出生体重児の成長の遅れ(34歳ごろまで追いつくことも)

最後に

お子さんの成長は、健康の大切なバロメーターです。成長の経過を丁寧に見守ることで、早期の気づきや適切な支援につながります。

「身長が小さいのでは?」「思春期が早い気がする」と思ったときは、どうぞ気軽にご相談ください。 実際に病気を疑う場合は、採血なども必要になります。精密な検査は専門外来を紹介します。