診療案内medical

各ワクチンの説明

主なワクチンについて簡単に記載しました。

詳細を知りたい場合は、こちらをご参照ください。https://www.know-vpd.jp/

  1. ロタウイルスワクチン
  2. 肺炎球菌ワクチン
  3. B型肝炎ワクチン
  4. 五種混合ワクチン (DPT-IPV+Hib)
  5. BCGワクチン (結核ワクチン)
  6. 麻疹・風疹混合 (MR) ワクチン
  7. 水痘ワクチン
  8. おたふくかぜワクチン

1.ロタウイルスワクチン

効果: ロタウイルスは乳幼児に胃腸炎を引き起こし、激しい下痢や嘔吐を伴います。これにより脱水症状が起こり、入院が必要になることもありますが、ワクチン接種でそのリスクを大きく減らすことができます。

接種時期と回数:

1価ワクチン(ロタリックス®

  • 生後6週~15週未満で1回目接種を開始。
  • 生後24週までに2回接種を完了。

5価ワクチン(ロタテック®

  • 生後6週~15週未満で1回目接種を開始。
  • 生後32週までに3回接種を完了。

 

2.肺炎球菌ワクチン

効果: 肺炎、中耳炎、髄膜炎などを引き起こす肺炎球菌による感染症を予防します。

接種時期と回数:

  • 生後2か月~6か月に1回目を開始。
  • 前回から4週間以上あけて初回免疫を計3回接種。
  • 1歳以降に追加免疫を1回接種(計4回)。

2025年時点で、肺炎球菌ワクチンは複数のワクチンが混在しており、あるワクチンを接種すると他のものが摂取できなくなります。詳しくはお問い合わせください。

3.B型肝炎ワクチン

効果: B型肝炎ウイルスの感染による肝炎、肝硬変、肝がんを予防します。

接種時期と回数:

  • 生後2か月に1回目を接種。
  • 生後3か月に2回目。
  • 1回目から2024週間後(生後78か月頃)に3回目接種。

 

4.五種混合ワクチン (DPT-IPV+Hib)

効果: 五種混合ワクチンは、以下の5つの病気を同時に予防します。これらは重篤な合併症を引き起こす可能性があり、特に乳幼児の生命に関わる危険性があります。

  1. ジフテリア: 喉や鼻に感染し、呼吸困難を引き起こします。毒素が全身に広がると心臓や神経にダメージを与えることがあります。
  2. 破傷風: 土壌や傷口から侵入する細菌が毒素を生成し、筋肉のけいれんや硬直を引き起こします。治療が遅れると致命的です。
  3. 百日咳: 激しい咳を引き起こし、特に乳児では呼吸困難や肺炎、けいれんを伴うことがあります。重症化すると死に至る可能性があります。
  4. ポリオ: 急性灰白髄炎とも呼ばれ、麻痺や筋力低下を引き起こします。重症化すると呼吸困難に陥る可能性があります。
  5. ヒブ感染症: ヘモフィルス・インフルエンザ菌B型による髄膜炎や急性喉頭蓋炎など、命に関わる感染症を引き起こします。

五種混合ワクチンは、これらをまとめて予防できるため、個別接種より効率的で、お子さまの身体的負担を軽減できます。

接種時期と回数:

  • 生後2か月~6か月に1回目を接種。
  • 前回から38週間隔で初回免疫を計3回接種。
  • 初回接種から6か月以上間隔をあけて1歳以降に追加免疫を1回接種(計4回)。

 

5.BCGワクチン (結核ワクチン)

効果:BCGワクチンは結核菌による感染を予防します。特に乳幼児が感染すると重篤化しやすい以下の2つの病態に対して強い予防効果があります。

  1. 結核性髄膜炎: 脳や脊髄を覆う膜に炎症を引き起こし、発熱、けいれん、意識障害などを伴う危険な病気です。治療が遅れると後遺症が残ることがあります。
  2. 粟粒結核: 全身に小さな結核病変が散らばる病気で、重症化しやすく、生命に関わることがあります。

一般的な肺結核に対する完全な予防効果は期待できませんが、重症化を防ぐために非常に重要なワクチンです。

接種時期と回数:

  • 接種時期: 生後5か月~1歳未満に1回接種。
  • 接種方法: 上腕の皮膚に注射で接種します。接種後には特有の皮膚反応(膿やかさぶた)が現れ、通常1年以内に消えます。

注意点:

  • BCGワクチンは接種部位に一時的な皮膚反応が現れますが、これは正常な反応です。接種後のケアや経過観察については、医師や看護師がサポートいたしますのでご安心ください。
  • 結核感染のリスクを防ぐため、予防接種は決められた時期に受けることが大切です。

 

6.麻疹・風疹混合 (MR) ワクチン

効果: 麻疹(はしか)と風疹(ふうしん)を予防します。

  • 麻疹(はしか): 感染力が非常に強く、高熱や全身の発疹を伴います。肺炎や脳炎を引き起こし、重症化すると死に至ることもあります。また、免疫力が低下するため他の感染症にもかかりやすくなります。
  • 風疹(ふうしん): 発熱や発疹が特徴です。特に妊娠初期の女性が感染すると、胎児に先天性風疹症候群(難聴、心疾患、白内障など)を引き起こすリスクがあります。

接種時期と回数:

  • 1歳になったら1回目を接種。
  • 小学校入学前の1年間(6歳になる年度)に2回目を接種。(2回の接種で終生免疫が期待できます。)

 

7.水痘ワクチン

効果: 水痘(みずぼうそう)は発疹と強いかゆみを伴う感染症です。小児では一般的に軽症ですが、重症化すると細菌感染による皮膚炎、肺炎、脳炎を引き起こすことがあります。成人が感染すると重症化しやすく、後に帯状疱疹として再発するリスクもあります。

接種時期と回数:

  • 1歳以降に1回目を接種。
  • 6か月以上間隔をあけて2回目を接種。(2回接種で95%以上の発症予防効果が期待できます。)

 

8.おたふくかぜワクチン

効果: 流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)は耳の下が腫れて痛みを伴い、発熱を引き起こします。通常は軽症ですが、合併症として無菌性髄膜炎、難聴、睾丸炎(男性)、卵巣炎(女性)などを引き起こすことがあります。特に難聴は回復しない場合があり、予防が重要です。

接種時期と回数:

  • 1歳以降に1回目を接種。
  • 小学校入学前の1年間に2回目を接種。(2回接種でより高い免疫効果が得られ、合併症の予防にも有効です。)