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ことばの遅れが気になるときに

お子さんの言葉がなかなか出ないと、「このままで大丈夫かな?」と心配になりますよね。言葉の発達には個人差がありますが、場合によっては、専門的な支援や評価が必要なこともあります。言葉の遅れを早めに気づき、必要なサポートにつなげることが大切です。

言葉の発達には3つの力があります

  1. 音や言葉を聞いて声を出す力(音声言語)
  2. 言葉の意味を理解する力(言語理解)
  3. 気持ちや思いを伝える力(コミュニケーション)

これらは遊びや日常のやりとりの中で、少しずつ育まれていきます。

言葉の遅れの原因はさまざまです

言葉の遅れの背景には、次のような要因があることがあります。

医療的な配慮が必要なケース

  • 耳の聞こえにくさ(難聴):呼んでも振り向かない、反応が薄いといった様子がある場合、聴力検査が必要です。
  • 知的発達のゆっくりさ(IDD:言葉だけでなく、遊び方や体の動き、人との関わりにもゆっくりさが見られます。
  • 自閉スペクトラム症(ASD:目が合いにくい、人に興味が薄い、こだわりが強いなどが特徴です。
  • 発達性言語障害:言葉の理解や表現に特化した発達の遅れが見られます。

他にも言葉に触れる環境が少なかったりするのも、言葉の獲得が遅れる原因になります。

ご家庭でできる関わり方

言葉は、「教えこむ」ものではなく、「関わりの中で自然に育つ」ものです。次のような関わりが効果的です。

  • 子どもの気持ちに寄り添って話しかける:「見てるね」「楽しいね」など、その場の気持ちを代弁してあげましょう。
  • 一緒に遊ぶ時間を大切にする:積み木やごっこ遊びなどで、言葉のやりとりの土台が育ちます。
  • 待つ・聞く・受けとめる:お子さんのペースを尊重して、言葉が出るのを急がず見守りましょう。
  • テレビ・動画の時間を控えめに:長時間の視聴は会話の機会を減らします。

こんなときは相談を

以下のような場合は、自治体の健診や医療機関で早めに相談しましょう:

  • 1歳半を過ぎても意味のある言葉が出ない
  • 名前を呼んでも振り向かない・反応が薄い
  • 指差しや身ぶりのやりとりが少ない
  • 発語以外(運動・人との関わりなど)にも気になる点がある

相談の流れ

  1. 乳幼児健診などでの気づき 地域の健診では、言葉の発達や親子の関わりを確認します。
  2. 医療機関や専門機関での評価 必要に応じて、発達検査(DENVER-IIなど)や聞こえの検査などを行います。
  3. 支援やフォローにつなげる 医師の診断をもとに、児童発達支援や療育などの支援が始まります。診断がつかなくても、成長を見守るサポートが受けられることもあります。

まとめ

院長は小児科の中でも急性期疾患を見ることが多かったので、このジャンルについての専門性が少し足りていません。

ただ早期治療する病気がないのかを一緒に見ていきながら、小児科専門医として療育への橋渡しなどはできます。

発達の様子は一度見ただけでは分からないことが多いので、繰り返し時間をかけて診察を行っていきます。

場合によっては診療時間外などにもお話します。

ご心配なことを人に話することで楽になることもありますから、そのような目的で来られるのも歓迎です。