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子どもの皮膚の特徴
子どもの皮膚の特徴—乾燥しやすいのはなぜ?—
はじめに
赤ちゃんや小児の肌は、見た目にも柔らかくてスベスベしているイメージがあります。しかし実際には、大人の肌とは構造や機能が大きく異なり、トラブルが起こりやすい面があります。今回は、「小児期の皮膚がどのように発達し、どんなケアが必要か?」をわかりやすく解説します。
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小児の皮膚は大人より薄い
- 新生児の皮膚は成人の約半分の厚さ生まれたばかりの赤ちゃんの皮膚は非常に薄く、成人の約半分程度といわれています。思春期にかけて徐々に厚くなり、最終的には成人とほぼ同じ厚さになりますが、それまではバリア機能が未熟です。
- びらん・かぶれになりやすい皮膚が薄いため、外部刺激を受けやすく、こすれたり擦過傷ができやすかったりします。オムツかぶれやよだれかぶれなども起こりやすいので、こまめなケアが必要です。
- 保湿性が弱い水分を保つ機能も未熟なので、乾燥しやすい状態にあります。特に冬場など空気が乾燥するときは、保湿剤などでサポートしてあげるとよいでしょう。
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新生児期は皮脂が多いが、その後は少なくなる
- 皮脂の変化は月齢によって異なる新生児期は母体由来のホルモンの影響で皮脂が多く分泌されます。しかし、生後3か月を過ぎる頃には逆に皮脂が少なくなり、乾燥しやすい状態に移行します。
- 皮脂の分泌量は成人の約1/3一般的に、小児の皮脂分泌量は成人の約3分の1といわれています(文献により差があります)。この状態は10歳ごろまで続き、思春期になると再び皮脂が増加していきます。
- 思春期で皮脂量が再び増える思春期になるとホルモンバランスの変化により皮脂腺が活性化し、ニキビなど皮脂トラブルが出やすくなる場合もあります。
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角層の水分保持が未熟
- 大人以上に乾燥しやすい理由角層(皮膚の最も外側の層)が未熟で、水分保持力が弱いことが小児の肌の特徴です。そのため大人以上に乾燥しやすく、湿疹やかゆみなどの肌トラブルに繋がるリスクが高まります。
- 特に冬場は注意空気が乾燥する冬場は、皮膚表面からの水分蒸散が増え、肌荒れやかゆみが出やすい季節です。保湿クリームやローションなどを上手に活用し、肌を守ることが重要になります。
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発汗量が多く、あせもになりやすい
- エクリン汗腺の数は大人と同じ人間の汗を分泌するエクリン汗腺は、出生時ですでに大人とほぼ同じ数が揃っています。
- **その密度は成人の“数倍”**小児は体表面積が小さいため、同じ数の汗腺でも単位面積あたりの密度が高くなります。
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まとめとケアのポイント
- 皮膚が薄く、バリア機能が未熟
- 優しく洗い、しっかり保湿する
- 皮脂分泌が少なく、乾燥しやすい
- 入浴後や季節の変わり目は特に保湿剤を塗る
- 角層の水分保持が弱い
- 湿度管理やスキンケアグッズの見直しを
- 汗腺が高密度で、あせもになりやすい
- 汗をかいたらこまめに拭いたり着替えたりする