発熱とは?
はじめに
お子さんの発熱に遭遇すると、不安になりますよね。
発熱について正しく理解することで、必要以上に恐れることなく、おうちでの生活を送れるようにしましょう。
発熱とは
発熱とは、通常、体温が38°C以上になった状態を指します。ただし、多くの親御さんは37.8°C未満でも発熱と考え、解熱剤を使用していることが研究で分かっています。
発熱の役割
実は、発熱は敵ではありません。むしろ、私たちの身体を守る味方なのです。
- 発熱は体の防御反応:細菌やウイルスと戦うために体温を上げています。
- 発熱のメリット:
- 細菌やウイルスの増殖を抑える
- 白血球の働きを活発にする
- 体の免疫反応を強める
研究によると、発熱は実際にウイルス感染からの回復を早める可能性があります。
発熱に関する心配
多くの親御さんが「発熱恐怖症(Fever phobia)」と呼ばれる過度の心配を抱えています。
- 痙攣や脳障害の心配:高熱が痙攣や脳障害を引き起こすと心配する方が多いですが、発熱自体がこれらを引き起こす証拠はありません。
- 平熱への執着:多くの親が「平熱に戻さなければ」と考えますが、それは必ずしも必要ではありません。
- 海外の報告では85%の保護者が、解熱剤を投与するために睡眠中の子どもを起こしたと報告しています。解熱剤は本人が楽に過ごすためのものなので、眠れている状態で使用する必要はありません。
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発熱時の対応
発熱時は、体温を下げることよりも、お子さんの快適さを重視しましょう。
- 水分補給:こまめな水分補給が大切です。
- 安静:無理に活動させず、ゆっくり休ませましょう。
- 薄着:厚着は避け、熱を逃がしやすくしましょう。
- 解熱剤の適切な使用:
- 使用の目安:38.5°C以上で不快そうな場合
- 種類:アセトアミノフェン(商品名:カロナール)(6ヶ月以上)
- 効果:体温を下げるだけでなく、痛みや不快感を和らげる効果も
- 使い方:投与間隔を守り、適切な量を使用
解熱剤は、お子さんの不快感を軽減し、水分摂取を促進するなど、回復をサポートする重要な役割を果たします。適切に使用すれば、お子さんの具合を良くし、親御さんの不安も和らげる強い味方になります。
注意が必要な状況
以下の症状がある場合は、医療機関を受診しましょう:
-
- 3ヶ月未満の赤ちゃんの発熱
- 高熱(39°C以上)が続く
- ぐったりして反応が悪い
- 水分が取れない
- 発疹がある
- 頭痛や首の痛みを訴える
抗菌薬について
抗菌薬は細菌感染の場合に効果を発揮します。一方、多くの発熱はウイルス感染によるもので、この場合抗菌薬は効果がありません。
- 細菌感染の例:肺炎、尿路感染症、一部の耳の感染症
- ウイルス感染の例:感冒(かぜ)、インフルエンザ、多くの上気道感染
医師は症状や検査結果を総合的に判断し、必要な場合にのみ抗菌薬を処方します。抗菌薬の不適切な使用は、耐性菌の発生につながる可能性があるため、医師の指示に従うことが重要です。
まとめ
発熱は怖いものではなく、体を守る大切な反応です。体温よりも、お子さんの様子をよく観察することが重要です。快適さを保ち、十分な水分を与え、必要に応じて解熱剤を適切に使用しましょう。解熱剤はお子さんの不快感を和らげる強い味方です。抗菌薬が必要かどうかは医師が判断しますので、不安な時は、ためらわず医療専門家に相談してください。