コラムcolumn
薬・おうちケア, 院長より

子どもの急な発熱による旅行キャンセル 旅行を予約するときに知っておきたい保険

夏休みになり、ご家族で旅行を計画されている方も多いと思います。

一方で、小さなお子さんは旅行の直前に熱を出したり、嘔吐や下痢が始まったりすることがあります。

「少し無理をすれば行けるかもしれない」
「でも、旅先で体調が悪くなったらどうしよう」
このように迷われることもあるでしょう。

お子さんの体調が悪いときに旅行を取りやめることは、残念ではありますが、決して間違った判断ではありません。慣れない移動や暑さの中で無理をせず、安心して休ませてあげることを優先していただきたいと思います。
ただ、出発直前になると、宿泊代や航空券、ツアー代金のキャンセル料が高額になることがあります。

そこで知っておきたいのが、旅行キャンセル保険です。

旅行キャンセル保険とは

旅行キャンセル保険は、急な病気やけがなど、契約で定められた理由によって旅行を取りやめた場合に、払い戻されなかったキャンセル料を補償する保険です。

国内旅行全体を対象とするもののほか、宿泊代だけ、航空券だけ、海外旅行を対象とするものなど、さまざまな商品があります。お子さんや同行するご家族の通院が補償対象となる商品もあります。※1~4
旅行キャンセル保険は、お子さんが熱を出してから加入するものではありません。旅行を予約した日から数日以内、かつ出発日の一定期間前までなど、商品ごとに加入期限が決められています。
例えば、国内旅行全体を対象とする商品の一例では「予約から14日以内かつ出発まで9日以上」、宿泊や航空券を対象とする商品の一例では「代金の支払いまたは購入から5日以内かつ利用日まで7日以上」が加入条件となっています。※1~3

旅行を予約するときに、キャンセル規定と一緒に確認しておくとよいでしょう。


発熱すれば必ず補償されるわけではありません

注意したいのは、「子どもが熱を出した」というだけで、必ず保険金が支払われるわけではないことです。
通院した日、診断された病気、旅行までの日数、誰が受診したかなど、商品ごとに条件があります。保険金の請求時には、医療費の領収書や診療明細書、旅行の予約内容、キャンセル料が分かる書類などを求められる場合があります。※1~3

ただし、保険金を受け取るためだけに医療機関を受診する必要はありません。受診するかどうかは、保険の条件ではなく、お子さんの症状や全身状態を優先して判断してください。

旅行キャンセル保険の公式情報例

以下は、旅行キャンセル保険を調べる際の公式ページの一例です。特定の商品をおすすめするものではありません。

補償内容や加入期限は商品によって異なり、変更されることもあります。加入する際は、公式ページだけでなく、重要事項説明書や約款もご確認ください。

無理をしない判断のために

旅行キャンセル保険は、必ず加入しなければならないものではありません。
ただ、旅行代金やキャンセル料が高額になる場合には、ご家庭で検討できる選択肢の一つです。
保険があることで、いざというときに「キャンセル料がもったいないから」と無理をせず、お子さんの体調を優先しやすくなるかもしれません。
旅行を中止するのは残念なことですが、お子さんが元気になってから、あらためて楽しい旅行を計画することができます。
旅行を予約する際には、キャンセル規定とともに、旅行キャンセル保険についても一度確認してみてください。


参考文献

※1 Mysurance株式会社「Travelキャンセル保険
※2 AWPチケットガード少額短期保険株式会社「宿泊キャンセル保険
※3 AWPチケットガード少額短期保険株式会社「航空券につけるチケットガード
※4 au損害保険株式会社「海外旅行キャンセル保険

※各公式情報は2026年7月23日に確認しました。