コラムcolumn
病気の話, 薬・おうちケア

保育園・こども園の
感染症対策早引きマニュアル

外来をやっていると、保育園やこども園などにいつから通っていいかなど、よくご質問を受けます。そこで、公的資料をもとにマニュアルを作成してみました。マニュアルなのでボリュームはたくさんありますが、必要なところを見てください。

病名をタップすると、その場の観察、お迎え、登園再開、感染対策を確認できます。

共通の緊急サイン:呼吸が苦しい、唇が紫色、意識がおかしい、けいれんが続く、水分がとれない、尿が極端に減る、押しても消えない紫色の発しんがある時は、病名を決める前に至急対応します。

まずここ:病名がまだはっきりしない時

園で最も多い相談です。病原体名より、呼吸・水分・機嫌・睡眠・排泄と、集団生活ができるかを見ます。

かぜ症候群(普通のかぜ)最優先
まず結論:「かぜ」という診断だけで一律に休む期間は決まりません。熱、呼吸、水分、睡眠、機嫌を合わせて、その日の集団生活ができるかで判断します。

園で確認すること

  • 発熱の有無と経過
  • 咳で眠れない、遊べない、食べられないことがないか
  • 鼻づまりで哺乳や水分摂取が落ちていないか
  • クラス内に同じ症状が増えていないか

お迎え・自宅療養を考える目安

発熱が続く、呼吸が苦しそう、水分がとれない、夜に咳で十分眠れていない、普段の遊びに参加できない場合は登園を控えます。

登園再開の考え方

熱がなく、呼吸が安定し、水分・食事がとれ、普段に近い活動ができれば、咳や鼻水が少し残っているだけで一律に登園不可とはしません。

園内で広げないために

鼻水を拭いた後と食事前の手洗い、咳エチケット、換気、口に入れる玩具の衛生管理を続けます。

受診を急ぐサイン:顔色不良、陥没呼吸、肩で息をする、唇が紫色、水分がとれない、反応が鈍い時は速やかに受診します。

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急性胃腸炎(普通の胃腸炎・原因不明)最優先
まず結論:「胃腸炎」はノロウイルス等の原因が確定していないことも多い診断名です。検査名より、嘔吐・下痢の回数、水分、尿、元気を優先します。

園で確認すること

  • 24時間以内の嘔吐・水様便の回数
  • 飲むと吐くか、食事で下痢が誘発されるか
  • 尿の回数・色、口の乾き、涙
  • 同じクラスや家庭内の嘔吐・下痢

お迎え・自宅療養を考える目安

24時間以内に複数回の嘔吐または水様便がある、飲食で症状が繰り返す、発熱を伴う、元気や尿が減っている場合は登園を控えます。

登園再開の考え方

嘔吐がおさまり、水分と普段の食事がとれ、便が園で処理できる程度に戻り、集団生活に支障がないことを確認します。

園内で広げないために

嘔吐物・便は感染性がある前提で、手袋・エプロンを使い、周囲を離し、決めた方法で処理します。アルコールだけに頼らず、石けんと流水の手洗いを徹底します。

受診を急ぐサイン:水分がとれない、半日以上尿が出ない、ぐったり、血便・黒い便、緑色や血液様の嘔吐、強い腹痛がある時は受診を急ぎます。

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発熱(まだ病名がついていない)症状から探す
まず結論:体温は大切ですが、数字だけでは決めません。平熱、機嫌、食欲・水分、呼吸、尿を合わせて判断します。

園で確認すること

  • いつから、最高何度、解熱剤を使ったか
  • 水分、食事、尿、睡眠、遊び
  • 咳・鼻水・発しん・嘔吐・下痢の併存
  • 熱性けいれんの既往と主治医の指示

お迎え・自宅療養を考える目安

24時間以内に38℃以上の発熱があった、解熱剤を使用している、または平熱より高く全身状態が悪い場合は登園を控えるのが望ましいです。

登園再開の考え方

解熱剤なしで熱が落ち着き、食事・水分・機嫌・活動が戻っていることを確認します。疾患別基準がある場合はそちらを優先します。

園内で広げないために

発しんや咳を伴う時、同様の発熱が複数いる時は可能なら別室で見守り、経過を記録して保護者・嘱託医と共有します。

受診を急ぐサイン:3か月未満で38℃以上、意識がはっきりしない、けいれん、呼吸困難、ぐったり、頻回な嘔吐・下痢がある時は至急受診が必要です。

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咳・鼻水が残っている登園判断
まず結論:咳や鼻水が完全にゼロになるまで待つのではなく、眠れるか、呼吸が楽か、飲食と活動が戻ったかを見ます。

園で確認すること

  • 夜間に何度も咳で起きたか
  • 喘鳴、ゼーゼー、犬が吠えるような咳
  • 安静時の呼吸の速さ、陥没呼吸
  • 哺乳・食事・会話・遊びへの影響

お迎え・自宅療養を考える目安

夜間に咳で眠れない、喘鳴や呼吸困難がある、少し動くと咳が続く、食事・水分が落ちている場合は登園を控えます。

登園再開の考え方

呼吸が安定し、夜に眠れ、飲食と普段の活動ができれば、軽い咳や鼻水が残っていても個別に登園を判断します。

園内で広げないために

鼻汁や痰に触れた後の手洗い、ティッシュの個別廃棄、咳エチケット、換気を行います。乳児との濃厚接触は流行時に調整します。

受診を急ぐサイン:吸う時に強い音がする、肩呼吸・陥没呼吸、顔色不良、唇が紫色、急にむせて咳が始まった時は至急対応します。

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嘔吐症状から探す
まず結論:1回だけか、繰り返しているかで対応が変わります。咳込み、食べ過ぎ、頭部打撲など感染症以外のきっかけも確認します。

園で確認すること

  • 回数・量・色・血液の有無
  • 咳込み、食事、頭部打撲など直前の状況
  • 下痢、発熱、腹痛、同症者
  • 水分、尿、顔色、意識

お迎え・自宅療養を考える目安

24時間以内に複数回の嘔吐がある、飲んでも吐く、発熱や下痢を伴う、食欲・水分・元気が戻らない場合は登園を控えます。

登園再開の考え方

嘔吐が止まり、水分と普段の食事がとれ、園での活動中に繰り返す心配が低い状態を確認します。

園内で広げないために

周囲の子を離し、換気し、手袋・マスク・袖付きエプロンで外側から内側へ静かに拭き取ります。汚染衣類は洗わず二重袋で返却します。

受診を急ぐサイン:頭を打った後の嘔吐、意識がぼんやり、血液・コーヒーかす様または緑色の嘔吐、強い腹痛、脱水は至急受診です。

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下痢症状から探す
まず結論:便の回数だけでなく、水様性、飲食で誘発されるか、尿と元気が保たれているかを確認します。

園で確認すること

  • 回数、量、水様性、血液・粘液、色
  • 食事や水分のたびに下痢するか
  • 嘔吐、発熱、腹痛
  • 尿、口の乾き、顔色、元気

お迎え・自宅療養を考える目安

24時間以内に複数回の水様便がある、飲食で下痢を繰り返す、発熱・嘔吐を伴う、排尿がない・元気がない場合は登園を控えます。

登園再開の考え方

水分と普段の食事がとれ、便が園で安全に処理できる程度となり、全身状態が良いことを確認します。

園内で広げないために

おむつ交換場所を固定し、使い捨て手袋と交換シートを用い、交換後は石けんと流水で手洗いします。

受診を急ぐサイン:血便・黒い便、強い腹痛、尿が半日以上出ない、水分がとれない、ぐったり、けいれんがある時は受診を急ぎます。

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目やに・充血(結膜炎と言われた)よくある相談
まず結論:「結膜炎」だけでは感染性や登園基準は決まりません。片目か両目か、痛み、まぶしさ、視力低下、発熱・咽頭痛の有無と、医師の診断名を確認します。

園で確認すること

  • 目やにの量と色、片眼か両眼か
  • 強い充血、痛み、まぶしさ、見えにくさ
  • 発熱、のどの痛み、耳痛
  • 流行性角結膜炎・咽頭結膜熱などの診断の有無

お迎え・自宅療養を考える目安

目やにが多く集団保育中に繰り返し処置が必要、強い痛み・まぶしさがある、全身症状がある、感染性の強い結膜炎が疑われる場合は受診と自宅療養を考えます。

登園再開の考え方

原因と病型を確認し、流行性角結膜炎や咽頭結膜熱など個別基準がある場合はそれに従います。非感染性なら全身状態で判断します。

園内で広げないために

タオル・洗面具を共用せず、目に触れた前後に手洗いします。職員が点眼介助する場合も子どもごとに手指衛生を行います。

受診を急ぐサイン:強い眼痛、光を極端に嫌がる、見えにくい、眼球外傷、眼の周囲が強く腫れて発熱がある時は早めに眼科・医療機関へ相談します。

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発しん(まだ病名がついていない)症状から探す
まず結論:発しんは感染症だけでなく、じんましん、湿疹、薬疹などでも出ます。発熱、広がり方、押して色が消えるか、口や目の症状を確認します。

園で確認すること

  • いつ始まり、どこから広がったか
  • 発熱、咳、目の充血、口内炎
  • かゆみ、痛み、水疱、膿・浸出液
  • 紫色で押しても消えない斑点の有無

お迎え・自宅療養を考える目安

発熱を伴う、急に広がる、浸出液のある部分を覆えない、口内炎で水分がとれない、医師から登園を控えるよう指示された場合は休みます。

登園再開の考え方

診断名と感染性を確認し、全身状態が良く、必要な患部被覆や衛生管理が園で無理なく行えることを確認します。

園内で広げないために

写真だけで診断せず、患部に直接触れない、触れたら手洗い、タオル・衣類を共用しないことを基本にします。

受診を急ぐサイン:押しても消えない紫色の発しんに発熱・ぐったりを伴う、呼吸困難、顔や舌の腫れ、水疱が広範囲、粘膜障害がある時は至急受診です。

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園でよく使う病名

診断名が付いても、登園判断は「病名だけ」では完結しません。全身状態と、患部を安全に管理できるかを合わせて見ます。

伝染性膿痂疹(とびひ)皮膚
まず結論:患部を清潔にし、掻かない・触れない・覆うことが中心です。広範囲、発熱、急速な悪化は受診します。

園で確認すること

  • 水疱、びらん、かさぶた、浸出液の範囲
  • 新しい病変が増えているか
  • 発熱、痛み、腫れ
  • 患部を衣類やガーゼで覆えるか

お迎え・自宅療養を考える目安

発熱や全身症状がある、病変が広範囲、浸出液が多く覆えない、園で患部管理が難しい場合は登園を控えます。

登園再開の考え方

治療を開始し、病変を確実に覆え、全身状態が良ければ、園・嘱託医の運用に沿って判断します。

園内で広げないために

患部を直接触らせず、爪を短くし、タオル・衣類を共用しません。プールや接触の強い活動は治るまで避けます。

受診を急ぐサイン:高熱、急速に広がる赤み・腫れ、強い痛み、眼の周囲の病変、ぐったりがあれば早めに受診します。

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手足口病口・発しん
まず結論:発しんが残っているだけで一律に休む病気ではありません。発熱がなく、口の痛みが軽く、普段の食事がとれるかが実務上の中心です。

園で確認すること

  • 口内炎で飲食できるか
  • 発熱、機嫌、活動
  • 手足・臀部などの発しん
  • 嘔吐、頭痛、反応の鈍さ

お迎え・自宅療養を考える目安

発熱がある、口の痛みで水分・普段の食事がとれない、ぐったりしている場合は登園を控えます。

登園再開の考え方

発熱がなく、口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれ、全身状態が良いことが目安です。

園内で広げないために

手洗い、おむつ交換後の衛生、タオル共用を避けます。回復後もしばらく便中にウイルスが出るため、日常対策を続けます。

受診を急ぐサイン:水分がとれず尿が減る、繰り返す嘔吐、強い頭痛、視線が合わない、呼吸が苦しい時は受診を急ぎます。

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ヘルパンギーナ口・発熱
まず結論:高熱と口の奥の水疱が特徴です。病名より、水分と普段の食事がとれるかを確認します。

園で確認すること

  • 発熱の経過
  • 口・のどの痛み、よだれ
  • 水分、食事、尿
  • 元気、頭痛、嘔吐

お迎え・自宅療養を考える目安

発熱がある、口の痛みで水分・食事がとれない、元気がない場合は登園を控えます。

登園再開の考え方

発熱がなく、口腔内の水疱・潰瘍の影響がなく、普段の食事がとれ、全身状態が良いことが目安です。

園内で広げないために

手洗い、おむつ交換後の衛生、タオル・コップの共用回避を徹底します。

受診を急ぐサイン:水分がとれず尿が減る、ぐったり、けいれん、繰り返す嘔吐、強い頭痛がある時は受診します。

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溶連菌感染症のど・発しん
まず結論:抗菌薬を始めた時刻、発熱、全身状態を確認します。自己判断で薬を中断しないことも重要です。

園で確認すること

  • 抗菌薬を開始した日時
  • 解熱したか、のどの痛み
  • 発しん、いちご舌
  • 食事、水分、尿

お迎え・自宅療養を考える目安

適切な抗菌薬開始前、開始後24時間未満、発熱や強い咽頭痛で飲食できない場合は登園を控えます。

登園再開の考え方

適切な抗菌薬治療開始後24時間以上が経過し、全身状態が良いことが一般的な目安です。医師の指示を優先します。

園内で広げないために

手洗い、咳エチケット、コップ・食器の共用回避。処方された抗菌薬は医師の指示どおり完遂します。

受診を急ぐサイン:呼吸困難、唾も飲めない、首が強く腫れる、尿が極端に減る、顔やまぶたのむくみが出た時は受診します。

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突発性発しん発熱・発しん
まず結論:高熱が下がってから発しんが出て診断されることが多い病気です。解熱後の機嫌と全身状態を見ます。

園で確認すること

  • 解熱した時刻と発しんの出現
  • 機嫌、食事、水分
  • けいれんの有無
  • 発しん以外の症状

お迎え・自宅療養を考える目安

発熱中、機嫌が悪い、水分・食事がとれない、全身状態が戻らない場合は登園を控えます。

登園再開の考え方

解熱し、機嫌が良く、全身状態が良いことが目安です。発しんが完全に消えることだけを条件にはしません。

園内で広げないために

発熱時は標準的な手洗いと分泌物への接触対策を行います。

受診を急ぐサイン:けいれんが続く、意識が戻らない、ぐったり、水分がとれない場合は至急受診します。

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伝染性紅斑(りんご病)発しん
まず結論:頬の赤みが出る頃には感染力が低下していることが多く、発しんだけを理由に一律に登園停止とはしません。妊婦との接触には配慮します。

園で確認すること

  • 発熱・かぜ症状があった時期
  • 頬や手足の網目状の発しん
  • かゆみ、関節痛
  • 妊婦・血液疾患のある人との接触

お迎え・自宅療養を考える目安

発熱や強い倦怠感がある、普段の活動ができない場合は登園を控えます。

登園再開の考え方

全身状態が良ければ、発しんが残っていても登園可能とされます。園内の妊娠中の職員等には流行情報を共有します。

園内で広げないために

かぜ症状の時期から手洗い・咳エチケットを行い、妊婦には自己判断で断定せず産科へ相談するよう案内します。

受診を急ぐサイン:顔色不良、息切れ、動悸、強い倦怠感、基礎疾患がある子の症状悪化は医療機関へ相談します。

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クループ症候群咳・呼吸
まず結論:犬が吠えるような咳や、息を吸う時の音が特徴です。感染名より、安静時の呼吸状態で緊急度を決めます。

園で確認すること

  • 犬吠様咳嗽、声がれ
  • 吸気時の音が安静時にもあるか
  • 陥没呼吸、顔色
  • 水分、よだれ、意識

お迎え・自宅療養を考える目安

夜間症状が続く、安静時にも咳や吸気音がある、睡眠・飲食・活動に支障がある場合は登園を控えます。

登園再開の考え方

安静時の呼吸が静かで、夜に眠れ、水分・食事と通常活動が可能になってから判断します。

園内で広げないために

原因の多くは呼吸器ウイルスなので、手洗い、咳エチケット、換気を行います。

受診を急ぐサイン:安静時の強い吸気音、陥没呼吸、顔色不良、よだれが多く飲み込めない、反応が鈍い時は至急受診です。

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気管支炎・細気管支炎咳・呼吸
まず結論:診断名より、呼吸の負担と哺乳・水分への影響が重要です。特に乳児は悪化が速いことがあります。

園で確認すること

  • 呼吸数、陥没呼吸、喘鳴
  • 哺乳量・水分量と尿
  • 睡眠、遊び、顔色
  • 早産、心肺疾患などの背景

お迎え・自宅療養を考える目安

呼吸が速い・苦しそう、哺乳や水分が落ちる、咳で眠れない、普段の活動ができない場合は登園を控えます。

登園再開の考え方

呼吸が安定し、哺乳・食事・睡眠・活動が普段に近づいてから判断します。咳が完全に消えることだけを条件にはしません。

園内で広げないために

鼻汁処理後の手洗い、換気、共有物の衛生管理を行い、流行時は乳児との接触を調整します。

受診を急ぐサイン:無呼吸、唇が紫色、強い陥没呼吸、飲めない、尿が減る、ぐったりは至急受診です。

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急性中耳炎耳・発熱
まず結論:中耳炎という診断名だけで一律の登園停止期間はありません。発熱、痛み、睡眠、併存するかぜ症状で判断します。

園で確認すること

  • 耳痛、耳だれ、耳を頻繁に触る
  • 発熱、機嫌、睡眠
  • 咳・鼻水、食事・水分
  • 抗菌薬や鎮痛薬の指示

お迎え・自宅療養を考える目安

発熱、強い耳痛、睡眠不足、元気・食欲低下がある場合は登園を控えます。

登園再開の考え方

痛みと発熱が落ち着き、食事・睡眠・通常活動が可能なら登園を検討します。処方薬は指示どおり継続します。

園内で広げないために

中耳炎自体の患部処置より、併存する咳・鼻水に対する手洗い・咳エチケットを行います。耳だれには直接触れません。

受診を急ぐサイン:耳の後ろが赤く腫れる、耳が前に押し出される、強い頭痛、ぐったり、繰り返す嘔吐は早急に受診します。

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伝染性軟属腫(水いぼ)皮膚
まず結論:水いぼがあるだけで一律に登園・プール不可ではありません。露出部を覆い、タオル等を共用しないことが中心です。

園で確認すること

  • 数、範囲、掻きこわし
  • 湿疹、化膿、出血
  • 衣類や防水性の被覆材で覆えるか
  • アトピー性皮膚炎の状態

お迎え・自宅療養を考える目安

水いぼだけなら通常は登園を控える理由になりません。化膿、強い湿疹、広い掻きこわしで管理困難なら受診します。

登園再開の考え方

通常は登園可能です。プールの水で感染するわけではありませんが、タオル・浮輪・ビート板を共用せず、病変を覆います。

園内で広げないために

皮膚を清潔・保湿し、掻かないよう爪を整え、皮膚接触と物品共用を減らします。

受診を急ぐサイン:急速な発赤・腫脹、強い痛み、発熱を伴う化膿は受診します。

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アタマジラミ症頭髪
まず結論:不潔が原因ではありません。登園停止で隔離するより、家庭と園で同時に確認・治療し、頭髪と物品の直接接触を減らします。

園で確認すること

  • 毛の根元に固着する卵と虫体
  • 頭皮のかゆみ・掻き傷
  • 同居家族・クラス内の状況
  • 治療開始と櫛による除去

お迎え・自宅療養を考える目安

アタマジラミだけで一律に登園停止とはせず、治療を開始して園の運用に従います。

登園再開の考え方

治療と物理的除去を続けながら登園可能とする運用が一般的です。園・嘱託医の取り決めを確認します。

園内で広げないために

頭を寄せる活動を工夫し、帽子、タオル、櫛、寝具を共用しません。家族も同時に確認します。

受診を急ぐサイン:掻き壊しが化膿した、治療を続けても虫体が残る場合は医療機関・薬剤師へ相談します。

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疥癬(かいせん)皮膚・強いかゆみ
まず結論:夜に強いかゆみが続く時は、湿疹と決めつけず受診します。診断後は治療と接触者情報の共有が重要です。

園で確認すること

  • 夜間に強いかゆみ
  • 手指・手首などの線状皮疹
  • 同居家族・クラス内のかゆみ
  • 治療開始日と医師の指示

お迎え・自宅療養を考える目安

未治療で疥癬が疑われる、患部管理が難しい場合は受診して方針を確認します。

登園再開の考え方

治療開始後は医師と園の指示に従います。角化型疥癬など感染力が異なる病型では個別対応が必要です。

園内で広げないために

長時間の皮膚接触を避け、寝具・衣類の扱いを医療機関の指示で統一します。差別的な扱いをしません。

受診を急ぐサイン:乳児の広範な皮疹、二次感染、施設内で複数発生、角化型疥癬が疑われる場合は嘱託医・保健所へ相談します。

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検査や診断名がついた時

ここでは個別の登園基準を優先します。ただし、検査結果だけでなく、呼吸・水分・全身状態の回復も必要です。

インフルエンザ個別基準あり
まず結論:幼児は「発症後5日を経過し、かつ解熱後3日を経過するまで」が基本です。日数だけでなく全身状態の回復も確認します。

園で確認すること

  • 発症日と解熱日を日付で記録
  • 解熱剤なしで解熱しているか
  • 咳、呼吸、食事、水分、活動
  • 家族・クラス内の流行

お迎え・自宅療養を考える目安

法令に基づく期間中、または発熱・全身状態不良がある間は登園を控えます。

登園再開の考え方

幼児は発症後5日かつ解熱後3日を経過し、全身状態が良いこと。日数の数え方は園・自治体の様式で確認します。

園内で広げないために

換気、手洗い、咳エチケットを行い、乳児や基礎疾患児への接触に配慮します。

受診を急ぐサイン:呼吸困難、意識障害、けいれん、水分がとれない、異常な言動がある時は速やかに受診します。

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新型コロナウイルス感染症個別基準あり
まず結論:発症後5日を経過し、かつ症状軽快後1日を経過するまでが基準です。乳幼児の全身状態も合わせて確認します。

園で確認すること

  • 発症日と症状軽快日
  • 発熱、咳、呼吸
  • 水分、食事、尿、活動
  • 家庭内・園内の流行

お迎え・自宅療養を考える目安

基準期間中、または発熱・呼吸症状・全身状態不良がある間は登園を控えます。

登園再開の考え方

発症後5日を経過し、かつ症状が軽快した後1日を経過していることが基本です。

園内で広げないために

換気、手洗い、咳エチケットを継続し、回復直後も周囲への配慮を行います。

受診を急ぐサイン:呼吸困難、顔色不良、水分がとれない、尿が減る、意識がぼんやりする場合は受診します。

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RSウイルス感染症乳児の呼吸
まず結論:検査が陽性かより、呼吸器症状が消失し、全身状態が良いかが登園判断の中心です。乳児は呼吸と哺乳を慎重に見ます。

園で確認すること

  • 呼吸数、陥没呼吸、喘鳴、無呼吸
  • 哺乳・水分量、尿
  • 月齢、早産・心肺疾患
  • 睡眠、顔色、活動

お迎え・自宅療養を考える目安

呼吸器症状が強い、哺乳・水分が落ちる、発熱・全身状態不良がある場合は登園を控えます。

登園再開の考え方

呼吸器症状が消失し、全身状態が良いことが目安です。軽い症状が残る場合は年齢と園での対応可能性を個別に検討します。

園内で広げないために

鼻汁処理後の手洗い、接触面の清掃、流行時の乳児と年長児の交流調整を行います。

受診を急ぐサイン:無呼吸、唇が紫色、強い陥没呼吸、飲めない、尿が減る、ぐったりは至急受診です。

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ヒトメタニューモウイルス感染症咳・呼吸
まず結論:RSウイルス感染症と同様に、病原体名より呼吸と水分、全身状態で判断します。

園で確認すること

  • 呼吸の速さ、喘鳴、陥没呼吸
  • 発熱の経過
  • 哺乳・水分・尿
  • 睡眠、活動、基礎疾患

お迎え・自宅療養を考える目安

発熱、呼吸困難、哺乳・水分低下、普段の活動ができない場合は登園を控えます。

登園再開の考え方

呼吸器症状が改善し、全身状態が良く、通常の食事・活動ができることを確認します。

園内で広げないために

手洗い、咳エチケット、鼻汁処理後の衛生、換気を行います。

受診を急ぐサイン:強い陥没呼吸、顔色不良、飲めない、反応が鈍い時は至急受診します。

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アデノウイルス感染症病型を確認
まず結論:「アデノ陽性」だけでは登園基準は決まりません。咽頭結膜熱、流行性角結膜炎、胃腸炎など、どの病型かを確認します。

園で確認すること

  • 発熱、咽頭痛、目の充血・目やに
  • 下痢・嘔吐の有無
  • 医師が伝えた病型名
  • 眼痛、まぶしさ、見えにくさ

お迎え・自宅療養を考える目安

発熱や全身状態不良がある、感染性の強い眼症状がある、法令上の病型に該当する場合は登園を控えます。

登園再開の考え方

咽頭結膜熱は主要症状消退後2日、流行性角結膜炎は医師が感染のおそれなしと認めるまでが基本です。病型不明なら診断医へ確認します。

園内で広げないために

タオル・洗面具を共用せず、目・鼻・便に触れた後の手洗いを徹底します。

受診を急ぐサイン:強い眼痛・視力低下、脱水、呼吸困難、ぐったりがある時は受診します。

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ノロウイルス感染症嘔吐・下痢
まず結論:嘔吐・下痢がおさまり、普段の食事がとれ、全身状態が良いことが登園の目安です。回復後も便の衛生管理を続けます。

園で確認すること

  • 嘔吐・水様便の回数
  • 水分、食事、尿
  • 発熱、腹痛、血便
  • 園内・家族内の同症者

お迎え・自宅療養を考える目安

嘔吐・下痢が続く、飲食できない、尿や元気が減っている間は登園を控えます。

登園再開の考え方

嘔吐・下痢などの症状が治まり、普段の食事がとれ、全身状態が良いことを確認します。

園内で広げないために

便・嘔吐物処理では手袋とエプロンを使い、処理後は石けんと流水で手洗いします。環境消毒は施設手順に従います。

受診を急ぐサイン:脱水、血便、強い腹痛、意識がぼんやり、緑色・血性嘔吐は受診を急ぎます。

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ロタウイルス感染症嘔吐・下痢
まず結論:乳幼児では脱水に注意します。便の色だけで判断せず、水分と尿、元気を確認します。

園で確認すること

  • 嘔吐・下痢の回数と量
  • 水分、尿、口の乾き
  • 発熱、顔色、活動
  • ワクチン歴と家族内症状

お迎え・自宅療養を考える目安

頻回な嘔吐・水様便、水分がとれない、尿が減る、発熱・元気低下がある間は登園を控えます。

登園再開の考え方

嘔吐・下痢がおさまり、普段の食事がとれ、全身状態が良いことが目安です。

園内で広げないために

おむつ交換後の石けんと流水の手洗い、適切な便処理、共用物の清掃を続けます。

受診を急ぐサイン:尿が出ない、ぐったり、目が落ちくぼむ、けいれん、血便、強い腹痛は至急受診です。

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肺炎マイコプラズマ感染症長引く咳
まず結論:咳が長引くことがあります。抗菌薬開始だけで機械的に登園を決めず、発熱・咳・呼吸と通常活動の回復を見ます。

園で確認すること

  • 発熱の経過、咳の強さと夜間睡眠
  • 呼吸苦、胸痛
  • 食事、水分、活動
  • 処方薬と医師の指示

お迎え・自宅療養を考える目安

発熱、強い咳、呼吸苦、睡眠・食事・活動への支障がある間は登園を控えます。

登園再開の考え方

発熱や激しい咳が治まり、通常の食事と活動が可能になってから判断します。

園内で広げないために

咳エチケット、手洗い、換気を行います。長時間の近距離接触が続く場面を調整します。

受診を急ぐサイン:呼吸困難、胸痛、顔色不良、水分がとれない、意識がぼんやりする時は受診します。

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百日咳個別基準あり
まず結論:特有の咳が消失するまで、または適切な抗菌薬を5日間終えるまでが出席停止の基準です。乳児は重症化に注意します。

園で確認すること

  • 咳発作、吸気時の音、咳後の嘔吐
  • 抗菌薬の開始日と内服状況
  • 無呼吸、顔色
  • 月齢、ワクチン歴、接触者

お迎え・自宅療養を考える目安

基準期間中、咳発作が強い、全身状態不良がある間は登園を控えます。

登園再開の考え方

特有の咳が消失するまで、または5日間の適切な抗菌薬治療が終了するまでが基本です。診断医の指示を確認します。

園内で広げないために

早期診断、咳エチケット、換気、接触者への情報共有を行います。

受診を急ぐサイン:乳児の無呼吸、唇が紫色、けいれん、飲めない、激しい咳発作は至急受診です。

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水痘(水ぼうそう)個別基準あり
まず結論:すべての発しんが痂皮(かさぶた)になるまで登園を控えます。新しい水疱がないか全身を確認します。

園で確認すること

  • 新しい水疱が増えていないか
  • 全病変がかさぶた化したか
  • 発熱、元気、掻き壊し
  • 免疫不全・妊婦との接触

お迎え・自宅療養を考える目安

すべての発しんがかさぶたになるまで登園を控えます。

登園再開の考え方

すべての発しんが痂皮化していることが目安です。

園内で広げないために

患部に触れず、タオル等を共用しません。未罹患・未接種者、妊婦、免疫不全者への接触は速やかに相談します。

受診を急ぐサイン:呼吸困難、強い頭痛、繰り返す嘔吐、意識障害、皮膚の強い化膿、基礎疾患がある場合は受診します。

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流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)個別基準あり
まず結論:耳下腺・顎下腺・舌下腺の腫れが出た後5日を経過し、かつ全身状態が良くなるまで登園を控えます。

園で確認すること

  • 腫れ始めた日、左右差
  • 発熱、痛み、食事・水分
  • 頭痛、嘔吐、項部硬直
  • 精巣痛・腹痛

お迎え・自宅療養を考える目安

腫脹発現後5日を経過し、全身状態が良好になるまで登園を控えます。

登園再開の考え方

耳下腺等の腫脹が始まった後5日を経過し、全身状態が良いことが基本です。

園内で広げないために

手洗い、咳エチケット、食器・タオル共用の回避を行います。

受診を急ぐサイン:強い頭痛、繰り返す嘔吐、意識変化、強い腹痛、精巣の痛み・腫れがあれば受診します。

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必要時に開く:頻度は低いが見逃せない疾患

日常索引の主役には置きませんが、疑った時は通常運用を続けず、医療機関・嘱託医・保健所等と連携します。

麻疹(はしか)

発熱・咳・鼻水・目の充血・発しん。疑った時点で通常待合を避け、受診前に医療機関へ電話します。

風疹

発熱・発しん・リンパ節腫脹。妊婦への接触に特に配慮し、診断時は関係機関の指示に従います。

結核

長引く咳、体重増加不良、接触歴。診断・疑い時は保健所と医療機関の指示で対応します。

腸管出血性大腸菌感染症

強い腹痛や血便。自己判断で止痢薬を使わず、医療機関へ相談します。

侵襲性髄膜炎菌感染症

急な高熱、頭痛、意識障害、押して消えない紫斑は緊急対応です。

流行性角結膜炎・急性出血性結膜炎

強い充血・目やに。医師が感染のおそれなしと認めるまでの対応を確認します。

第一種感染症・新興感染症

園独自に診断・運用せず、行政・保健所・医療機関の指示に従います。

根拠と使い方

登園届・医師意見書は全国一律の必須書類ではありません。自治体・園・嘱託医の取り決めを確認してください。

内容確認日:2026年9月11日。公開前に、園・自治体・嘱託医の運用と照合してください。